猛暑、酷暑などいろいろな言い方があるようだが、ここしばらく外を出歩くのに危険を感じるくらいの暑さの日が続いている。扇風機で誤魔化していたが我慢の限界を超えた。エアコンが欲しい。だが自分の部屋には室外機は設置できないので、通常のエアコンは取り付けることができない。
なんとかしようと調べてみると、窓用エアコンと言われている商品があることを知った。通常の窓枠に専用の取付枠をはめ込み、それにエアコンを取り付ける代物という事だ。Youtubeで取付動画をいくつかみてみると、業者に頼まなくても設置工事ができることが分かった。室外機はついておらず、温風はエアコンの背面から直接排気するようになっているらしい。近所の電気屋を回ると、在庫がある店が見つかった。人気があるのかどうかわからないが、在庫は残り一つだったらしい。冷暖房効くものもあるようだが、購入したのは冷房専用である。
梱包を外すと、エアコン、取付枠、取付に必要なねじなどの小物類、説明書がでてきた。最初に取付枠のはめ込みだが、窓の右側、左側どちらにもはめ込めるようになっている。(説明書は左側に取付を前提としている)部屋のサッシの左側に試しに取り付けると、取付枠の左側に1センチから2センチ程度の隙間ができてしまうことが分かった。右側にしてみると隙間ができなかったので、右側に取り付けることにした。
取付枠には、上部、下部締付けねじがついていて、ねじを締めることによって枠を固定できるようになっている。上部締付けねじでサッシと取付枠の固定はできた。下部締付けねじは、部屋の窓枠の構造上、挟んで固定できるものがないのでそのままにした。取付枠の上側しかねじで固定できなかったので、大地震が来たら外れてしまうかもしれない。
続いて窓ストッパーの取付けを行った。窓用エアコンは窓を閉めたまま運転してしまうと、温風で、故障や窓ガラスが割れてしまう場合がある。それを防ぐための装置だ。専用のねじで取り付けようとしたが、取付枠にはねじ穴の目印があるだけで、専用のねじを回して取付枠にねじ穴をほるという作業が必要だった。電動のドライバーのような便利な工具を持っておらず、小型のドライバーだったので回しにくく、苦労した。次に、窓枠と取付枠の隙間をスポンジ状のシール材で埋めた。付属品のパテは今回は使用しなかった。取付枠の作業が終わると、エアコン本体の取付を行う。本体を取付枠にはめ込み、ねじで固定するとおおよそ完成である。
作業をして気づいたところは、取付枠についているパッキンは、窓と取付枠の隙間がなくなるように作られてはいるが、目張りしたように隙間がなくなるわけではない。場所によっては小さい虫が侵入してくる恐れがある。使用しないほうのパッキン(取付枠に張り付いている)は部屋の内側にいれるか、切り落とさないと窓を閉めることができなくなる。
少々てこずったが、1時間から2時間位で取り付けることができた。最初の取付枠を窓枠に固定させるのに一番時間がかかった。試運転させてみると、30度近くあった部屋が、設定温度まできちんと下がった。これで熱帯夜がきても何とかなるだろう。